歯のホワイトニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:53 UTC 版)
着色や変色したエナメル質に対して、機械的動作や化学的方法を用い、歯を明るくする のが、ホワイトニングである。(詳細はホワイトニングの項目参照) 機械的動作としては、専門的機械的歯面清掃があるほか、歯磨剤はエナメル質に付着した汚れを緩やかに研磨する。有効な方法だが、歯自体の色を落とすことができない。 化学的な方法は、エナメルや象牙質を酸化させることで歯の色を本質的に変える。歯科診療所にて行われるオフィスブリーチと患者が自身で行うホームブリーチがある。過酸化水素、過酸化尿素、過ホウ酸ナトリウムなどの酸化剤が一般的に用いられる。pH を下げることは、脱灰によりう蝕となる危険がある。漂白後も、再石灰化環境にあるエナメル質は周囲の無機質イオンを取り込む可能性も示唆されている が、薬品を選ぶ際には注意し、リスクを評価する必要がある。 物理的動作と化学的方法の両方を用いる手段もある。たとえば、Microabrasion は最初に酸でエナメル質22 - 27マイクロメートルを脱灰させ、次に研磨を行う ことでエナメル質の表面的な着色を除去する。変色の部位が深いか、象牙質の中である場合、この方法は成功しない。
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