欧州の貨物トラック距離制課金制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:59 UTC 版)
「ロードプライシング」の記事における「欧州の貨物トラック距離制課金制度」の解説
乗用車以外のトラック、特に重貨物車 (HGV) の通行による道路維持費の増大と、排気ガス中の窒素酸化物と粒子状物質による大気汚染に対応するために、欧州連合 (EU) では、外部費用の利用者負担・汚染者負担原則の適用が進められている。これに沿って、EU域内を通行する重貨物車に道路通行料を課すことを認める道路課金(Eurovignetteと呼ばれている)に関する欧州指令が発行されている。これは重量3.5トン以上の貨物車を対象としている(2006年の改訂より)。 ドイツでは、アウトバーンを走る商用トラック(12トン以上)に距離制のトラック通行課金 (en:LKW-MAUT) を行うシステムがToll Collect社による運用によって2005年1月から課金を開始した。さらに適用拡大として連邦道路 (Bundesstraße) のうち4車線以上の路線への適用も計画されている。 フランスでは、無料高速道路を走る重量3.5トン以上の商用トラックを対象に、ドイツに近いシステムで、距離制のトラック通行課金制度(eco-tax)の2013年頃の導入を進めている。 イギリスは2014年開始予定で、全国にトラックへの距離制課金制度を導入する計画を進めている。
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