欠番「異人館村殺人事件」
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「金田一少年の事件簿 (テレビドラマ)」の記事における「欠番「異人館村殺人事件」」の解説
連続ドラマ第1話「異人館村殺人事件」は、島田荘司の小説『占星術殺人事件』からのトリックの流用が指摘され、問題になった。もっとも、著作権上において「アイデアに該当する『トリック』は保護されない」ため、本来は許可を得る必要性がない。島田の作品を編集出版している講談社としての『特例的な対処』であると考えられる。 後にトリックの使用許可を得るも、島田は「読者が色々と言っているのは耳に入っているが、自分としては今のところ行動を起こすつもりはない。ただし、『占星術殺人事件』に関しては、類例のないトリックであると自負しており、トリックの価値を護るために映像化などの二次使用はこれまでお断りしてきた。ゆえにトリックを流用するテレビ企画があるなら絶対にやめて欲しい」と発言しており、テレビドラマ版の「異人館村殺人事件」は欠番扱いとされた。 その後に発売、レンタルされたVHS(ディレクターズカット)は途中から、DVDは当初から収録されていない。現在では、DVDで『金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件』の映像特典(「ひとりじゃない」フルコーラス)中に第1シリーズのハイライトとして、他の話と共に「異人館村殺人事件」の映像の一部が使用されているのみで、視聴するには放送時の録画テープ、もしくは初期に発売、レンタルされたVHS(ディレクターズカット)でなければならない状況である。 原作漫画においても、後に発売された文庫版や公式キャラクターブックなどでは「占星術殺人事件のトリックを用いています」と明記されている。テレビアニメ版『金田一少年の事件簿』では、「首吊り学園殺人事件」と共にアニメ化されなかった。スピンオフ作品『犯人たちの事件簿』においても七人目のミイラ(ドラマ版では五人目のミイラ)はFILEシリーズにおいて唯一未登場の犯人となっている。
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