機関と帆装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 01:30 UTC 版)
機関は石炭を主燃料とする円缶に横置式トランク型2段膨張2気筒レシプロ機関2基2軸推進を組み合わせ、最大出力は3,500馬力で機関航行のみで速力13ノットを発揮した。当時の艦は入港・出航・戦闘時は汽走するが、巡航には燃費や機関の耐久性に問題があり、専ら帆走を用いたので本艦も建造時は帆走用に3本のバーク型マストを有しており、煙突は帆走を行う時は船内に下ろせる伸縮型煙突を採用していた。 1893年(明治26年)から1894年(明治27年)に実施された近代化改装時に機関を石炭専焼円缶8基と横置式3気筒3段膨張レシプロ機関2基に換装したのに伴い、煙突は固定型に換装されるとともに帆走設備は簡略化され、煙突の煤煙により損傷を受けやすい中央部マストは撤去され、前後2本のマストは位置を移されて頂上部に1段の見張り所を持つミリタリー・マストに換装された。
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