橘ホテル跡地の再開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 08:27 UTC 版)
「青島 (宮崎県)」の記事における「橘ホテル跡地の再開発」の解説
橘ホテルは1990年の閉鎖後15年間以上放置され、地元住民から景観を損なうなどの意見が出ていたが、2008年9月に佐賀県嬉野市の老舗旅館である和多屋別荘が再開発を行う事業者に決定した。2009年12月より解体工事が始まり、2010年6月に完了した。跡地には新たにホテルが建設される予定であったが、2012年5月に宮崎市は和多屋別荘が設立した事業会社が撤退を決めたと発表し、再開発計画は白紙となった。事業会社と土地を管理する宮崎市折生迫財産区との間では、事業会社側から撤去費用の損害賠償を求める訴訟が、財産区の側からは土地賃料の支払と明け渡しを求める訴訟がそれぞれ宮崎地方裁判所に起こされた。土地明け渡しについては2012年11月28日に両者の間で和解が成立、損害賠償訴訟については2014年3月28日に宮崎地裁は事業会社の請求を棄却し、事業会社側は控訴を断念した。 2016年に宮崎市は民間事業者の公募に踏み切ることとなり、9月から11月まで関心を寄せた11の事業者との対話を実施した。これを受けて宮崎市は2017年4月より事業者の公募を開始した。一方、跡地には旧ホテルの地下室や基礎杭などが地中に残存しているため、木造2階建て以上の建造物の建築が困難になるのではないかという懸念も指摘されていた。 2017年9月、スタートトゥデイの子会社である「アラタナ」が再開発の優先交渉権を獲得したと報じられた。アラタナは再開発をおこなう新会社を設立し、「青島ビーチビレッジ」の名称で宿泊施設や商業施設(レストラン、土産物店、シェアオフィス)を建設して2019年に開業する予定と報じられた。2019年12月12日、再開発を計画する「青島プロジェクト」(山本順二代表取締役)の地鎮祭が行われた。青島プロジェクトは、2020年度中にプレオープンし、2021年度に宿泊施設を完成し、本格オープンする予定としていた。その後、情勢の変化により、2021年3月時点の事業会社facebookでは宿泊施設のオープンを「2022年春」としている。
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