橋本 國彦
東京生まれ。東京音楽学校(現東京芸術大学)および同研究科にてヴァイオリンを専攻。同時にほぼ独学で作曲を学び、前衛音楽から歌謡曲に至る幅広い創作活動を通じて一躍時代の寵児となる。その後1934年から3年間、文部省派遣生として欧州に遊学。シェーンベルクやその弟子ヴェレス、クルシェネクらに師事する。帰国後は東京音楽学校にて教鞭を取る傍ら、時局の要請に応じて戦時歌謡等を多数創作。戦後その戦争責任から母校を追われ、間もなく44歳で癌のため死去した。フランス印象派等の影響を受けつつ、日本の伝統的モチーフ他様々な旋法を用いたその創作は、ドイツロマン派を主流とした当時の楽壇にあって一際異彩を放っていたと言えよう。ピアノ曲にも、「三枚繪」や「をどり」など魅力的な作品が多い。門下生には矢代秋雄、芥川也寸志、團伊玖磨、黛敏郎らがいる。
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