構造化フローチャート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 04:44 UTC 版)
「フローチャート」の記事における「構造化フローチャート」の解説
フローチャートはいわば、goto文とif文だけでプログラミングしているようなものであるため、プログラミングに構造化プログラミングがあらわれたように、段階的詳細化などの問題解決の手法をきちんと反映するような、より良い図法とされるものが、いくつも考案された。そのような図法としてNS図(w:Nassi–Shneiderman diagram、DIN 66261)の他、ISO/IEC 8631(対応するJISとして、JIS X 0128)のAnnex A(informative)には、以下の種類の図法が示されている。 PAD (Problem Analysis Diagram、二村良彦考案) HCP (Hierarchical ComPact description chart、日本電信電話公社の横須賀電気通信研究所で開発) PSD (Program Structure Diagram、日本電気) DSD (Design Structure Diagram) SPD (Structured Programming Diagram) LCP (Logical Conception of Program hierarchical) LCP (Logical Conception of Program flow chart) また他に YAC (Yet Another Control chart、富士通) がある。 これらがさほど普及しなかった理由としては、ノイマンらがフローチャートをプログラミングの補助として採用した頃の機械語プログラミングからの時代の経過で、構造化をサポートした高水準プログラミング言語などにより、むしろこういった図法よりもアルゴリズムをより明確に、プログラミング言語で直接書けるようになったことがある。また全く技術的でない理由として、唯一に標準化されたものでなければ使えないとする信仰のようなものから、このようにたくさん提案されているのでは採用できない、といったようなものもある。 またこれらを使う際には、数個以上の箱が縦に並ぶようなことは可能な限り避けきちんとサブルーチンとして切り出すなどして、「フローチャートの欠点」とされるような書き方は戒められなければならない。そういったことから「フローチャート」の語を避けて、構造化チャートと呼ばれることもある。
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