業績・経歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 07:35 UTC 版)
姚鼐は清朝一代を通じて第一流の古文作家であった。また、書法においても極めて優れた手腕をもっており、その書は行草・行楷を中心とし、来源には董其昌や王献之が指摘される。その行草は董其昌にせまると評され、また、彼の温和な人格が書ににじみでていて、少しも気取らぬ高潔な趣をたたえている。 少年のころより伯父の姚范に古典の学を、伯父の友人の劉大櫆(1698年 - 1779年)より古文を学び、乾隆28年(1763年)、科挙に及第した。官は刑部郎中に至るが、病気を理由に辞し、郷里の書院で教鞭を執った。そして、以後40余年にわたり後進の育成に余生をささげた。 代表的な著述に、古文学の大成というべき『古文辞類纂』(こぶんじるいさん、75巻)がある。また、『惜抱軒法帖題跋』(せきほうけんほうじょうだいばつ、3巻)には、王羲之を中心とした晋人の法帖に対し、釈文と題跋を収録している。その他、著述は数多くあるが、そのすべては『惜抱軒叢書』・『惜抱軒全集』・『惜抱軒遺書』にまとめられている。
※この「業績・経歴」の解説は、「姚鼐」の解説の一部です。
「業績・経歴」を含む「姚鼐」の記事については、「姚鼐」の概要を参照ください。
- 業績・経歴のページへのリンク