核内低分子RNA(small nuclear RNA、snRNA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:39 UTC 版)
「ノンコーディングRNA」の記事における「核内低分子RNA(small nuclear RNA、snRNA)」の解説
snRNAは真核生物の核内に存在する低分子RNAの一群であり、他のタンパク質とともにRNAスプライシング(hnRNAからイントロンを除去する)やrRNAプロセシングを初めとした様々な反応過程に関わっている。snRNAとタンパク質との複合体を核内リボタンパク質複合体(small nuclear ribonucleoprotein complex、snRNP)と呼ぶ。snRNAの中でもウリジンに富んだ配列を持つものはU snRNA(あるいはU RNA)と呼ばれ、U1、U2、U4、U5、U6は標準的なRNAスプライシング反応に関与していることが知られている。これらのU snRNAを含むsnRNPは、スプライソソーム(spliceosome)と呼ばれる巨大酵素複合体を形成する。スプライソソームはRNAのホスホジエステル結合の転移反応(ラリアット構造形成反応とエクソンの再結合反応)を触媒するリボザイムであり、その反応中心はU6 RNAとMg++イオンにより形成される。
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