株式会社チノン
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旧チノンが株式会社三信製作所から三信光学工業株式会社に改称した1962年、資産管理会社として茅野弘が設立した関連会社、株式会社三信商会を前身とする。旧チノンのコダック傘下入りに同社は含まれず、茅野弘の娘婿で、旧チノン時代にカメラの開発企画に携わっていた茅野正澄が経営を引き継いだ。 茅野正澄は1995年、デジタルカメラ開発・設計を手がける株式会社イメージリンクを諏訪市四賀に設立。さらに旧チノンがコダックデジタルプロダクトセンターに改称後の2005年、コダックが保有していた「CHINON」の商標権を承継して三信商会の商号を株式会社チノンに変更するとともに、コダック社が海外約30か国で登録していた「CHINON」の商標権譲渡を受ける手続きを進め、2009年から海外事業を開始した。 以後、「CHINON」は株式会社チノンが取り扱うデジタルコンパスなどの電子機器ブランドとして使用されている。2009年8月にはトイカメラの企画・制作などを手がける株式会社パワーショベル(東京都)との提携で、チノンが回路設計などを手がけた限定生産のトイデジタルカメラ「デジタルハリネズミ・チノンバージョン」を発売。チノンブランドのカメラとしては「チノンES-1000」以来13年ぶりとなった。2011年4月からは、旧チノン株式会社の「チノンダイレクトサウンド」が登場する自社TVCMを県内ローカル番組で放映した。 さらに2014年3月には、株式会社イメージリンク、株式会社パワーショベルとの共同開発で、8ミリシネカメラスタイルのDマウントレンズ交換式デジタルビデオカメラ「CHINON Bellami HD-1」の予約販売を開始。コダック傘下入り前の旧チノン株式会社時代以来、約20年ぶりに完全自社ブランドの「チノン」カメラが復活。2016年10月には小型ウェアラブルカメラ「CHINON PC-1」を発売した。
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