栗倉綾女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/25 07:16 UTC 版)
漢助の義妹で物語のキーマン。黒髪ショートヘアの少女。詳細は不明だが冒頭にて、6年前、天伽村にてある何かが起こった満月の晩に、誰か助けを求めるまでの間、ふすまに隠れているよう漢助に言われたが、後に彼女が首を切り落とされ死亡していた夢から漢助が醒める所から物語が始まる(しかし殺害されずとも、元々持病で長くは持たなかった命とも言われていた)。漢助と初めて出会った時には、明かされていない何かしらの理由で手に負えなくなり、他の誰もが父と母がしたように自分を見捨てると思い込んでいたが、明るく思いやってくれた漢助に対して厚い信頼と好意を生前抱いていた。現在は、最愛の妹を失って狂人となった実兄の「もう一度妹に会いたい」という願いのため、遺体を部位ごとに分けられ、彼女の記憶と経験を与えられた“奇械”と呼ばれる複数の呪い人形に埋め込まれて、それぞれに意思を持ち存在し続けている。彼女らは実兄の「我が妹は何よりも美しく、何よりも誇り高く、何よりも強く」という兄妹愛を通り越した理想のために、満月の晩には彼女らに“決闘”と呼ばれる殺し合いをする事になる。全ての綾女の身体を集めて一人生き残った奇械を“人間”にし、“妹”にし、愛する者を選ぶための決闘だが、彼女ら自身は決闘やその褒賞を望まなくても、このルールにはほぼ強制的に従うように作られており、その精神的束縛からは逃れる事はできない。
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