果たせなかった再建
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:14 UTC 版)
「熱海高原ロープウェイ」の記事における「果たせなかった再建」の解説
休止後も、熱海の観光名所のひとつとしてこれら施設の復活を望む声は大きく、元従業員と市内債権者の協力により、昭和48年5月には執行部が発足し、永信物産より業務を引き継いだ。玄岳ドライブインとサボテン公園は同年9月29日より営業を再開した。 ロープウェイについても、点検・整備のうえ、翌年春には営業再開の見込みであった。しかしこれについては実現することなく、結局三度動き出すことはなかった。 その後、ロープウェイの全ての施設は、ゴンドラも含めて昭和58年頃まで放置され続けた。平成25年現在、ロープウェイの遺構としては、玄岳駅舎がほぼ原形を留めており、内部には、標識や制御盤のほか、滑車も残っている。建物裏側には発着場もあり、ロープウェイが撤去された後も長らく原形を留めていたが、現在はコンクリートで塞がれ、事実上の展望台となっている。一方、麓の熱海側には、タイムトンネルと呼ばれる熱海サボテン公園と山麓駅を結んでいたトンネルがあり、内部には施設の看板やエレベーター設備の残骸が残っている。なお、山麓駅自体や索道を支持する鉄塔、ゴンドラなどは既に撤去済みである。また、平成14年には、玄岳駅舎と周辺の山林部が国によって差押えられた。
※この「果たせなかった再建」の解説は、「熱海高原ロープウェイ」の解説の一部です。
「果たせなかった再建」を含む「熱海高原ロープウェイ」の記事については、「熱海高原ロープウェイ」の概要を参照ください。
- 果たせなかった再建のページへのリンク