松野 茂とは? わかりやすく解説

松野茂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/26 04:51 UTC 版)

松野 茂(まつの しげる、1936年昭和11年)3月8日[1] - 2017年平成29年)4月3日[2])は、日本コントラバス奏者、教育家、国立音楽大学名誉教授。

人物・来歴

神奈川県川崎市生まれ[3]。小学生の時からギターを習い始める[3]東京都立青山高等学校を経て[4][注釈 1]1956年東洋音楽短期大学(現・東京音楽大学)声楽科を卒業する[1][注釈 2]

1956年4月、国立音楽大学器楽科(コントラバス)に入学し、寺田日瑳三(NHK交響楽団コントラバス首席奏者)に師事する[5]1959年8月から東京交響楽団に在籍する[5]1960年に器楽科(コントラバス)を卒業した後、同大学専攻科に入学する[5]1961年、専攻科を卒業した後、同年9月から1963年5月までマンハッタン音楽学校に留学し[1]、ロバート・ベレナンド(ニューヨーク・フィルハーモニック)に師事する[6]。また、留学中はスプリングフィールド交響楽団に在籍する[2]

帰国後は、1963年から洗足学園第二高等学校(現・洗足学園中学高等学校)講師[7]1965年から国立音楽大学講師、1969年から昭和音楽短期大学講師、1976年から国立音楽大学助教授、1984年から昭和音楽大学講師、1990年から国立音楽大学教授、1996年から専門学校「生長の家養心女子学園」講師として教鞭をとり、2001年、国立音楽大学名誉教授となる[4]

このほか、日本弦楽指導者協会理事長、神奈川県青少年交響楽団理事、生長の家社会事業団理事などを務める[4]

著作

著書

  • 『コントラバス教則本』ドレミ楽譜出版社、1996年12月30日。ISBN 4-8108-8752-9 
  • 『コントラバス弾きのパウゼ』東京原宿アンサンブル、2007年4月1日。 
  • 『コントラバス教則本』ドレミ楽譜出版社、2014年6月30日。 ISBN 978-4-285-14036-1 

論文

  • 「コントラバス学習の教程に関する諸問題」『研究紀要』第8号、国立音楽大学紀要編集委員会、1973年10月25日、123-146頁、 NAID 110000175885 
  • ドラゴネッティの功績」『研究紀要』第11号、国立音楽大学紀要編集委員会、1976年3月25日、89-100頁、 NAID 110000175348 
  • 「近代コントラバス奏法の確立者 ――ボッテシーニの功績――」『研究紀要』第12号、国立音楽大学紀要編集委員会、1977年3月25日、113-121頁、 NAID 110000175360 

脚注

注釈

  1. ^ 在学中に日劇ミュージックホールでギター演奏のアルバイトをし、高英男の伴奏や[3]遠藤周作との共演をする[2]
  2. ^ 在学中にコントラバスのアルバイトの話が来たことにより、卒業後に本格的にコントラバスを学ぶことを決める[5]

出典

  1. ^ a b c 松野 2014, 著者略歴.
  2. ^ a b c 鈴村 2017.
  3. ^ a b c 松野 2000, p. 15.
  4. ^ a b c 松野 2007, p. 215.
  5. ^ a b c d 松野 2000, p. 16.
  6. ^ 松野 2000, p. 17.
  7. ^ 音楽家人名事典 1996, p. 250.

参考文献

外部リンク





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