東毛中核市構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 08:41 UTC 版)
東毛地区の大同合併により、群馬県東部に50万人の都市を作ろうという構想である。 古くから提唱され続け、平成の大合併において一つのテーマになったが、面積が広域にわたり過ぎる上に、人口の集積区域がバラバラであるなどの理由から、相互の利益調整が極めて難しく、現実的に実現は困難であるとされ、机上の空論であるというのが一般的な考え方である。 市議会議員・市長レベルでは拡大合併によるスケールメリットを生かし、より大規模な開発を目指さなければ都市間競争で生き抜くことが出来ない旨の主張がなされるが、東毛全体としての利益や利益調整を無視した意見であることが多い。 現に2003年9月、桐生市・太田市・尾島町(現・太田市)・新田町(現・太田市)で法定合併協議会を設置したが、合併の枠組みなどをめぐって桐生市と太田市が対立し、合併には至らなかった。 さらに桐生市を中心とした合併は難航し、桐生市は黒保根村・新里村との飛び地合併を選び、一方で大間々町に笠懸町・東村(事実上の飛び地)が加わったことで「みどり市」が発足するという変則的な経緯をたどった。 東毛地区に足利市、佐野市(伊勢崎市)を合わせて、人口100万人の政令指定都市を建設しようという構想もあるが、これも各市の利害関係の調整は難しく、実現はありえないと考えられている。
※この「東毛中核市構想」の解説は、「東毛」の解説の一部です。
「東毛中核市構想」を含む「東毛」の記事については、「東毛」の概要を参照ください。
- 東毛中核市構想のページへのリンク