東明駅とは? わかりやすく解説

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東明駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 09:52 UTC 版)

東明駅
東明駅跡
とうめい
Tōmei
東美唄信号所 (1.0 km)
(2.0 km) 盤の沢
所在地 北海道美唄市東明5条2丁目
所属事業者 三菱鉱業
所属路線 美唄鉄道線
キロ程 3.7 km(美唄起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1948年昭和23年)1月10日
廃止年月日 1972年(昭和47年)6月1日
備考 路線廃止に伴い廃駅
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東明駅(とうめいえき)は、かつて北海道美唄市東明5条2丁目に存在した三菱鉱業美唄鉄道線(美唄鉄道)の廃駅)である。

概要

1972年昭和47年)5月31日まで運行していた三菱鉱業美唄鉄道線(美唄鉄道)の鉄道駅であり、美唄駅から3番目の駅であった。美唄市の東明地区に位置し、当鉄道が運行されていた頃は地域住民の最寄駅となっていた。

東明地区は第二次世界大戦前は「しののめ」と呼ばれていたが、1948年(昭和23年)の駅開設により「とうめい」と呼ばれるようになった[1]

1972年(昭和47年)の廃線により三菱鉱業から駅舎と鉄道関係資料が寄贈された[1]国鉄4110形蒸気機関車の同形機である2号機関車が保存展示されており、美唄市の観光名所の一つとなっている。

歴史

太平洋戦争後、この地区に三井新美唄炭砿の炭鉱住宅が置かれ、急速に人口が増えた。このため住民及び三井鉱山の請願によって当駅が設置された。

年表

駅構造

1962年(昭和37年)の時点で、駅舎は美唄に向かって左手南側の構内美唄寄りに置かれ、駅舎前を通る貨物積卸線を挟んでホーム上駅舎に近い位置に上屋を持つ島式ホーム1面2線を有し、駅舎からホーム美唄側端へ構内踏切で連絡した。また駅舎の右側は広い空き地になっており、貨物用の上屋もあった。配線は駅裏側が本線と直線の棒線状に近く、駅表側2線が片開分岐で分岐する構造であった[3]

利用状況

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1951 1,762[4]
1960 1,594[4]
1965 391[5]
1966 475[5]

駅跡

当駅跡地では、2006年(平成18年)に『東明駅保存会』が活動し、駅舎の保存と一般開放などを行っている。当地へのアクセスは、美唄市民バス美唄駅より『アルテピアッツア』行きバスに乗り、『東明5条』下車。

東明駅舎

1946年(昭和21年)に完成された東明駅の駅舎は、三菱鉱業美唄鉄道線廃止後、美唄市に寄贈され、保存されて現在に至る。なお、美唄鉄道の駅舎で残っているのは当駅のみである。

蒸気機関車展示

かつて実際に三菱鉱業美唄鉄道線で運行していた、国鉄4110形蒸気機関車と同形の2号機関車が東明駅舎近くで保存公開されているが、日本で唯一公開されている4110形機関車でもある。

プラットホーム

プラットホームも分かるような形で残されている[6]

隣の駅

三菱鉱業
美唄鉄道線
美唄駅 - (東美唄信号所) - 東明駅 - 盤の沢駅

脚注

  1. ^ a b 基礎資料 歴史遺産の概要 北海道空知総合振興局、2022年1月23日閲覧。
  2. ^ そらち 産業遺産と観光 美唄鉄道東明駅舎
  3. ^ 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1962年撮影航空写真 MHO622-C1-26
  4. ^ a b 美唄市百年史 通史編 P1078。
  5. ^ a b 美唄市百年史 通史編 P1379。
  6. ^ 61℃ - 三菱鉱業美唄鉄道

関連項目

外部リンク




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