東日本大震災にともなう数値変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:01 UTC 版)
「日本経緯度原点」の記事における「東日本大震災にともなう数値変更」の解説
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、東日本を中心に大きな地殻変動が発生し、日本経緯度原点そのものも移動した。これを受けて行われた再測量の反映として、同年10月21日に測量法施行令が改正され、原点数値のうち経度が0.0110秒だけ東寄りに改められた。緯度については改正されていない。これは、原点が真東に(90°)、277 mm移動したことを意味する。ただし、国土地理院測地部の報告論文によると、変動量は26.5cm、変動の方向は90°ではなく、91°56′42″.53であるとしている。 原点方位角は1.453秒だけ増加した。なお、日本水準原点の標高も24 mm沈下したため、同日に24.4140 mから24.3900 mに改正された。 また、「地心直交座標系における日本経緯度原点の座標値」も改訂された。改正以前の定義値は、 X軸 −3959340.090 m Y軸 3352854.541 m Z軸 3697471.475 m であった。改正後と改正前との差は、 X軸 −0.113 m Y軸 −0.267 m Z軸 −0.062 m である。したがって、 0.113 2 + 0.267 2 + 0.062 2 = 0.296 m = 296 m m {\displaystyle {\sqrt {0.113^{2}+0.267^{2}+0.062^{2}}}=0.296\,\mathrm {m} =296\,\mathrm {mm} } だけ移動したことになる。
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