条虫感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 20:02 UTC 版)
豚の筋肉(赤身の部分)は、人を固有宿主としている有鉤条虫の幼虫(有鉤嚢虫)の寄生部位であり、生食すると感染する恐れがある。有鉤条虫に感染した場合、成虫が産卵した虫卵が人の小腸内で孵化し、身体各所に有鉤嚢虫が寄生する人体有鉤嚢虫という状態となることがある。有鉤嚢虫は眼球や脳などにも寄生することがあり、時に重篤な症状を呈することがある。 日本では、沖縄を除いて有鉤条虫は分布していないとされ、発症例は1935年以降確認されていないとしているが、近年は感染例が増加傾向にある。海外での感染や、輸入された豚が有鉤嚢虫に感染している事が原因と考えられている。このような理由から、豚肉は十分な加熱調理を行った上で食することが推奨される。 E型肝炎ウイルス 豚レバーソーセージの中のE型肝炎ウイルス 有鉤嚢虫の頭部 嚢虫に寄生された脳髄
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