有鉤嚢虫とは? わかりやすく解説

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有鉤条虫

(有鉤嚢虫 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/13 13:57 UTC 版)

有鉤条虫
頭節の拡大写真。4つの吸盤と2列の小鉤がある。
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: 条虫綱 Cestoda
亜綱 : 真性条虫亜綱 Eucestoda
: 円葉目 Cyclophyllidea
: テニア科 Taeniidae
: テニア属 Taenia
: 有鉤条虫 T. solium
学名
Taenia solium

有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう、Taenia solium)はヒト小腸に寄生する、いわゆるサナダムシの一種である。幼虫は有鉤嚢虫(ゆうこうのうちゅう、Cysticercus cellulosae)と呼ばれる。中間宿主ブタイノシシが主であるが[1]ヒツジシカイヌネコネズミウシヒトなども中間宿主となり得る。

ヒトへの感染は、生きている有鉤嚢虫を保有する豚肉を摂取することによるものが主である[1]。虫卵を含む食材を摂取することにより、体内でふ化した幼生が嚢虫となる場合がある。ヒトにおいて嚢虫がに寄生した場合は神経嚢虫症(Neurocysticercosis、NCC)など重篤な症状を示す。

2014年にインドで男性の体内からおよそ188cmの有鉤条虫が摘出された例があるが、成虫は8メートルを超えることもあるという[2]

予防法は、生の豚肉や火の通っていない豚肉を避ける、流行地での生水や生野菜の飲食を避けるといった方法がある[1]。豚肉の場合、マイナス5℃で4日間、マイナス15℃で3日間、マイナス24℃では1日冷凍すれば、嚢虫を死滅させられる[1]

脚注

  1. ^ a b c d 有鉤条虫|「食品衛生の窓」”. www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp. 東京都保健医療局. 2024年2月9日閲覧。
  2. ^ 口から188センチの寄生虫、取り出した医師も仰天 インド”. CNN (2017年1月30日). 2023年1月9日閲覧。

参考文献

関連項目




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