本艦の退役後の後継艦問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 01:53 UTC 版)
「キティホーク (空母)」の記事における「本艦の退役後の後継艦問題」の解説
2009年に退役予定であった本艦の後継艦については、配備予定のニミッツ級が原子力空母である事に対しての日本側一部世論の反対に配慮してか、当初、本艦の退役時期の延期、通常動力空母のジョン・F・ケネディの極東回航等の代案が取り沙汰された。しかし、いずれの案を取ったとしても、どちらの艦も艦齢が高いことから、近い将来、原子力空母配備の賛否を迫られる事は間違いが無いと思われていた。 2005年10月27日には、米政府よりニミッツ級配備で日米が合意したとの発表がなされた。どの艦を充てるかについてはアメリカ海軍がジョージ・ワシントンの配備を決定したと、2005年11月18日ロイター通信によって報じられた。同時に海軍当局の話として、被爆国である日本の国民感情に配慮し、原子爆弾投下命令を下した大統領から命名したハリー・S・トルーマンは候補からはずされていたとも報じている。 2008年2月22日のThe Weekly StandardのWEBニュースにおいて、アメリカは最新モデルのF/A-18E/Fを65機購入する事を条件に、インドに対して退役したキティホークを無料で供与する用意があるとの報道がなされたが、インド海軍のスレーシュ・メータ大将によれば、「これはメディアによって作成された単なる悪戯」であり、またアメリカ海軍広報のクレイ・ドス大尉によれば「海軍はどのレベルでも検討していない」とのことで、インド、アメリカ双方によって公式に否定されている。 なお、米海軍は2017年10月20日に「ジェラルド・R・フォード」の就役に代わって本艦を除籍し、解体する意向を発表した。2021年、米海軍はスクラップ会社に1セント(約1円)で売却し、2022年1月19日にこれまで係留されていたワシントン州ブレマートンからテキサス州の解体工場に向けて出航した。
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