本の盗難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/03 00:27 UTC 版)
「デンマーク王立図書館」の記事における「本の盗難」の解説
1968年から1978年にかけて、同図書館は史上最大の書籍盗難事件にあった。マルティン・ルターの出版物や、イマヌエル・カント、トマス・モア、ジョン・ミルトンの初版本など1,600点もの歴史的書籍、総額5,000万ドル相当以上が何者かに盗まれたが、図書館側は1975年まで盗難に気づかなかった。犯人は1998年から2002年にかけて、さまざまなオークションで盗んだ本を売ることに成功し、約200万ドルを手にした。しかし2003年9月、盗まれた本がロンドンのクリスティーズのオークションに持ち込まれたことにより事件は解決した。泥棒たちのリーダーは同図書館の東洋部門の責任者だったフレズ・ムラ=クリステンセンで、2003年2月に亡くなっていたが、彼の死後に遺族が残りの書籍を不用意に売ったことで彼の犯行が明らかになった。2003年11月、ドイツとデンマークにある犯行メンバーの家が一斉に家宅捜索され、1,500点の書籍が見つかった。2004年6月、彼の妻、息子、義理の娘、友人らに懲役1年6か月から3年の判決が下った。友人は無実を訴え、後に無罪となった。2005年4月、娘も有罪を宣告された。
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