朝賀家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 08:45 UTC 版)
朝賀 英尚 もとは仏門で修行をしていたが、第二次大戦後、実業家に転身。一代で総合商社「アサカ物産」を築き上げる。天倫の内縁の夫。天倫の死の直後に倒れるが自分を疎む恵慈が呼び寄せた家族に押し付けられ、傷心のうちに天倫の後を追うように亡くなった。財産の半分を清白屋に残した。 朝賀 昌子 英尚の正妻。器量の大きな女性で、恵慈からも一目置かれている。 朝賀 美聰子(あさか みさこ) 英尚と昌子の娘。俊賢と誠澄の母親。かつては夫がいたが父である英尚を追い越せるように責め立ててしまい、ホステスに心の安らぎを求めた夫は、ホステスと無理心中をしてしまう。そんなことから、花街に生きる芸妓・舞妓を敵視していたが、母の昌子に一喝され、清白屋の裏に住む夏世の見解に諭され、俊賢と胡蝶の中を許す。今では胡蝶の腹の子が俊賢の子と信じきって、ベビー用品を胡蝶の元に送り続ける。 朝賀 俊賢(あさか としさと) 英尚の孫。アサカ物産の役員であったが惠慈によって追放される。その後、胡蝶に入れあげて足繁く通うようになり、やがて肉体関係を持つ。胡蝶の妊娠を知った際には子供の父親は自分だと譲らず、胡蝶や彼女の娘に強くこだわったが、そのために胡蝶の祖父である九尾の狐によって結界を張られ、清白屋には近づけなくなるという結末を迎えた。 朝賀 誠澄(あさか たかすみ) 英尚の孫で中堅の劇作家。当代の若宮虹之助(周一)の女形としての才能に目をつけ、歌舞伎の脚本家として周一を歴史的名優に育て上げるという夢を抱いている。
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