有害図書指定制度による規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 06:02 UTC 版)
「成人向け漫画」の記事における「有害図書指定制度による規制」の解説
詳細は「有害図書」を参照 有害図書指定制度は、青少年の健全な育成を目的として、性や暴力に関して露骨な描写を含んだ書籍等を「有害図書」(東京都の場合は「不健全図書」)に指定することで青少年への販売を禁止するものである。有害図書の個別指定は、青少年保護育成条例にもとづいて都道府県などの自治体がゾーニングマークの付いていない書籍を対象に行う。有害図書に指定された書籍は、18歳未満の者への販売が禁止され、区分陳列等が法的に義務付けられる。 特に東京都の青少年健全育成条例は、東京に出版業者が集中していることもあって、地方自治体の条例でありながらも絶大な影響力を持ち、出版倫理協議会が定めた自主規制により実質的に全国的な販売規制の基準となっている。具体的には、同一タイトルの雑誌(増刊含む)が東京都によって連続3回、または年間通算5回不健全指定された場合、「雑誌を自主廃刊する」か「一般書店での販売を止め、直販もしくは成人向け雑誌専門店での販売に特化する」といった出版倫理協議会による申し合わせがある。 また、Amazon.co.jpにおいては、東京都によって不健全指定された書籍の取り扱いを規約で禁止しており、該当する書籍はAmazonのサイトから削除される。なお、不健全指定自体は販売を全面的に禁じるものではなく、18歳未満の青少年への販売を規制するものに過ぎないため、Amazon以外の通販サイトでは成人向け商品として販売が継続されている場合が多い。不健全指定された書籍のタイトルなどは東京都のウェブサイト上の不健全指定図書類一覧で確認できる。
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