最も初期の慣例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 05:57 UTC 版)
「アイスランドのキリスト教化」の記事における「最も初期の慣例」の解説
西暦9世紀のアイスランドの島では、アイルランドのキリスト教の僧侶が、ヴァイキングの襲来を避けるため、あるいは世俗から離れるためにそこで暮らしていた。やがて北欧のヴァイキングが島に移住すべく渡って来始めると、先住民であるこの僧侶らを、アイルランド語で僧侶を指す「パパ(Papar)」と呼んだ。僧侶らはヴァイキングを恐れてか、アイルランド語の聖書などを残して島を去っていった。 9世紀から10世紀にかけてアイスランドへの植民(en)が進められていた時期の、初期の移民が到着した頃に、アイスランド最も初期のキリスト教慣例がおそらく始まった。移民の一部はスコットランドやアイルランドから来たケルト系の人々で、キリスト教徒でもあった。しかし初期の移民の大多数はアース(古代北欧の神)を崇拝しており異教的だった。ただし異教の神々も次第に権威を落としつつあり、岩や山などを拝む人々や、ヴァイキングとして生きるうちにか自らを恃む言わば〈神知らず〉の人々も現れてはいた。たとえばインゴールヴル・アルナルソンの義兄弟のヒョルレイフがそのような一人で、神々への犠牲祭にも加わることがなかった。しかし体系化されたキリスト教慣例は、おそらく世代を超えて長く根付くことはなかっただろう。
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