書簡作文法:Ars Dictaminisとは? わかりやすく解説

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書簡作文法:Ars Dictaminis

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/29 01:26 UTC 版)

ラテン語学校」の記事における「書簡作文法:Ars Dictaminis」の解説

書簡作文法(Ars Dictaminis)は、中世後期に、宗教的政治的指導者たちの傘下組織の間で、社交的通信需要が高まるにつれて、ひとつの分野として創出されたものである修辞学説得の手段と見なされており、それを支えるために書簡作文法には5つ要素求められた。すなわち、「質問をどう表現するか」、「素材をどう示すか」、「適切な言葉効果的な文体をどう選ぶか」、「どうやってすべてを記憶に残すか」、「適切な抑揚身振りをどう見つけるか」である。しかし、ルネサンス期には、修辞学は、公的な私的な書簡や、記録を、どのように書き記すのかという研究展開していくことになった。この修正され書簡作文法は、キケロ著作である『発想論 (de inventione)』と、かつてはキケロ作とされていた『ヘレンニウス宛弁論書 (Rhetorica ad Herennium)』から指針とっていた。そこでは、「挨拶 (salutatio)」、「慈悲心 (benevolentiae)」(言葉遣いによって書簡受け手から同意獲得する)、「説話 (narratio)」(本題論点)、「請願 (petitio)」、「結論 (conclusio)」の5つ要点示されていた。この体系的なプレゼンテーションは、階層的組織前提とした中世嗜好由来するものである。

※この「書簡作文法:Ars Dictaminis」の解説は、「ラテン語学校」の解説の一部です。
「書簡作文法:Ars Dictaminis」を含む「ラテン語学校」の記事については、「ラテン語学校」の概要を参照ください。

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