時間割の編成の複雑化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 09:52 UTC 版)
近年、複数のクラスの合同授業や少人数習熟度別クラス編成など、授業形態が多様化するとともに、時間割の編成は複雑化してきた。また、学習指導要領の改定により総合的な学習の時間が導入されるなどとともに、必修教科の時数が削減されるようになってきた。学校では1年間を35週間で計算するため、各教科等の年間配当時数は35の倍数であることが基本とされていたが、この削減にともない、35の倍数とする基本が崩れてきた。その対策とし、単位数を2.5などとして同じ時間(たとえば、火曜1限の1-7)に「音/体/美/体」とか「社/体」など隔週あるいは月に1回のみの授業など、週替わりのコマをもうけたり<年間一貫の時間割>、年度内に時間割を何度も改定し授業時間数を満たす方法(例:6月までは音楽が週2時間。9月までは美術が週2時間。11月からは体育が週3時間など、週あたりの時間数を変更し、1年を通じて時間数2.5が満たせる。)がある。ただし後者の方式だと、たとえば3年1~5組の社会を担当している教員が、週2時間のときは2*5クラス=10時間なのに対し、週3時間のときは3*5クラス=15時間となり、時期によって忙しいときと、空き時間だらけの時期が生ずるという問題も起こっている。 いわゆる「選択科目」が多数設定される場合、該当科目の担当教員全員が授業可能な時間帯を選んでコマを配置する必要がある。
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