時計回りと反時計回り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 03:22 UTC 版)
お鉢巡りは、時計回りに1周するのが本来の習わしとされる。これは明治以前は富士登山は仏教の要素が大きかったのであるが、仏教では聖地を右回り(時計回り)に廻るのが慣わし(右繞・コルラ)であるからである。また、最も利用者数が多い吉田口・須走口から頂上に登ると、時計回り方向に山小屋やトイレが並んでおり、富士宮口・御殿場口から登頂した場合も時計回り方向に最高峰剣ヶ峰があるため、そのまま時計回り方向にお鉢巡りする者が大半である。 また、剣ヶ峰直下の北側は7月に入っても残雪が残りやすいため、お鉢巡りルート通行規制中は、時計回りでしか剣ヶ峰に行くことはできない。 幕末期の富士講の一派である小谷三志率いる不二孝(不二道)は、常識を逆転させて倫理を説く「お振り変わり」という考え方から、反対回りを実施していた。
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