映画館としての使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/07 22:23 UTC 版)
1931年に、壁や天井に日本的な文様が豪華にほどこされた主室にスクリーンと座席が取り付けられ、映画館としてオープンした。1956年には、AFCAE(フランス芸術映画協会)の主導で、独立系や芸術的な映画を主に上映する専門館になり、1973年に地下にもうひとつ映写室が増設された。改装が進むのを恐れた所有者が申請し、1983年に庭が、1990年に建物(ファサード、屋根、主室)が歴史的建造物に指定された。 しばらく大手の映画会社が運営していたが、利益率が低いことを理由にラ・パゴッドを含む5つの名画座の売却を発表。メディア業界に進出を考えていた投資会社が食指を動かしたが、それを聞き付けた大手広告代理店パブリシスの創業者の孫娘で重役でもあるソフィー・デュラック(Sophie Dulac)が2001年に購入。運営はソフィーの友人でもある映画人ジョン・エノクシベール(Jean Henochsberg)が行なっている。ソフィーの購入理由は、幼い頃からこれらの古い名画座によく通っていて、思い出の映画館を経験のない人に渡したくなかったというものだとされている。これ以降、彼女自身も映画のプロデュースに進出している。 現在は、映画上映のほか、講演会やパーティ、展示会の場所として使用されている。庭には小さなカフェもある。
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