映画における「ミザンセーヌ」とは? わかりやすく解説

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映画における「ミザンセーヌ」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/08/25 16:41 UTC 版)

ミザンセーヌ」の記事における「映画における「ミザンセーヌ」」の解説

映画批評において「ミザンセーヌ」という言葉濫用されたため、永らく未定義語のままであったが、一般的に映画界においてはカメラに映るすべてのもの」を意味する。つまり、セット装置)小道具俳優衣裳照明効果といったものである。またセットにおける俳優位置動き、「ブロッキング」と呼ばれるものも含まれる。 これより広義に「全ての視覚的要素」と解する説もあり、映像として映る部分のみならずセット自体見栄えといった意味も含むのだとする。また米国の映画批評家アンドリュー・サリスは、作品感情的なトーンを示すのにこの言葉使用している。また最近はカメラ動かしてワンショットシーンを撮るという方法を指すこともある。モンタージュ方式映画作成、すなわちマルチアングル撮影した断片をつまり編集通じて組み合わせる映画作成法との対比言及されることが多い。 いずれにせよ、「ミザンセーヌ」は、登場人物あるいは状況を、セリフ以外の方法表現したい映画監督考えたときに必要となるものを指し一般的には凝ったセットの意味解するべきではない。 例えば、古く壊れかかったアパート登場人物荒んだ人生を、過度に装飾された高級マンションは「空っぽの魂」をもった登場人物表現するのに有用である。これらの例ではアパートマンションは「ミザンセーヌ」であるが、個々セット精巧さを指すのではない。 「ミザンセーヌ」は1910年代1920年代ドイツ映画効果的に用いられている。特に『カリガリ博士』(1920年)では登場人物心象がセットデザインとブロッキングによって巧みに表現されている。

※この「映画における「ミザンセーヌ」」の解説は、「ミザンセーヌ」の解説の一部です。
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