映画とサウンドトラック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 09:13 UTC 版)
「ラスト・ワルツ」の記事における「映画とサウンドトラック」の解説
同イベントはマーティン・スコセッシ監督の下、1978年に映画化されたほか、ロビー・ロバートソン監修でLP3枚組のサウンドトラックとしても発売された。しかし収録時間の関係上、当日演奏された楽曲の3分の1程度しか収録されなかった。しかも、映画のサウンドトラックという性格上、本来の「ザ・バンドのステージ→ゲストとの競演」という実際のステージの流れとは異なる順番で収録された。 開催から26年後の2002年、未発表であった音源を大量に追加したボックス・セット『ラスト・ワルツ完全版』がリリースされる。監修は同じくロバートソンであったが、このバージョンも曲順は実際のステージ通りではなかった。しかも、ザ・バンドの演奏楽曲が数曲未収録であったため、「完全版」とは言えない。このため、同イベントを完全収録した海賊盤も多発している。 オリジナル・リリース時から指摘されていたが、同映画とサウンドトラックは過剰なオーバーダビングが施されている。元々リハーサル期間も短く、ゲスト群の楽曲も覚えなければならなかったため、演奏面においては、あまり良い出来ではなかったという証言もある。特にロバートソンのギターは未編集の海賊盤と聞き比べると全く別物だという声も高い。また、映画ではジョニ・ミッチェルが「コヨーテ」を演奏しているシーンでリック・ダンコの弾くベースの音と手の動きが合っていない、などが挙げられる。総合的に見て、同イベントとサウンドトラックはロバートソンの自己満足で終わっているという厳しい見方もできる。
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