昇格との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 09:39 UTC 版)
昇進(栄進、栄転、昇級、昇任)の類義語としては「昇格」があるが、語用上のニュアンスの違いが存在する。昇格は自然人以外の主体の地位の変動にも適用されうる 上、昇格の字義的な意義から「格式の上昇」を指す意味合いが強く、昇格によって権限の増大や基礎報酬(基本給)の増加、集団的意思決定や組織的行動の結果に対する対内的・対外的責任の増大といった待遇および責任に関する本質的な変化が必ず生じるわけではない。実際に企業などに於いては、昇格を職能資格制度ないし類似の制度により定められた「自分の能力を客観的に示す等級」が上がることを指す言葉として定義し、人事考課上の昇進と区別している例も存在する。この場合、等級とはその組織における自分自身の能力証明や資格のようなものであり、推薦や人事的評価、試験や面接や研修等の考査による一定の結果を元にして与えられ、昇進を含めたあらゆる人事考課の前提となるものである。故に、たとえ昇進したとしても等級が変わらない場合昇格とは言えないケースが発生することがある。
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