旧正田邸解体工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 04:13 UTC 版)
上皇后さまの生家である旧正田邸が相続税支払いのために国庫に物納され、財務省 関東財務局は解体することとした。2002年(平成14年)株式会社フジムラはこの解体工事を一旦受注したが、「旧正田邸を守る会」(会長:住威久雄)による保存運動をテレビのワイドショーが連日取り上げることとなり、辞退することとなった。この際の記者会見において、「日本に生まれ、日本に育ち、日本を愛し、一日本人として、このような歴史的建造物を取り壊すというのは、非常に残念であり、かつ、複雑な心境でありました。」「機械でいきなり壊すのではなく、柱1つずつ、梁も1つずつ、丁寧にきれいに仕事をさせていただき、記念に残るものは美智子さまにご返上申し上げたいと考えて(解体工事の)入札に参加させていただいた。」「国民の皆様方の感情と私共の感情が重なり合うことに気付き辞退届を提出した。」と語っている。 2003年(平成15年)、財務省 関東財務局は別の解体業者へ発注、建物は解体された。その後、品川区が公園用地として跡地を取得、2004年(平成16年)、区立公園「ねむの木の庭」として開園した。
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