旧教会堂の鐘
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「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」の記事における「旧教会堂の鐘」の解説
カイザー・ヴィルヘルム記念教会旧鐘楼には5つの鐘があり、鳴り出した時の音量は当時ドイツ最大であったケルン大聖堂を上回るものであった。そのため、鐘楼の鐘が鳴りだすと隣接するベルリン動物園にいた狼たちが一斉に遠吠えをしたため、ベルリン西部地区の住民を不安にさせた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}献堂式において、動物の叫びや狼の群れによる遠吠えが鐘楼の鐘の音に混ざり、教会堂竣工を祝う人々の歓声をかき消してしまった。これは予定していなかった事態であった。騎馬警官がベルリン動物園に急行し、鐘の音に驚き咆哮する動物たちを鎮めようとしたが、多くの動物たちは反抗的で警官たちの指示を無視した。その時以来、鐘楼の鐘が鳴ると、動物たちが吠え続けた。 —フェドル・フォン・ツォーベルティツ『帝政時代末期の社会記録』、1922年、77–78頁 旧鐘楼に据えられていたのは、普仏戦争時にフランス軍から捕獲したブロンズ製大砲によって鋳造された鐘であった。この鐘は第二次世界大戦が始まると拠出されることになった。鐘楼には5つの鐘があったが、4つの鐘が1943年1月に取り外され、戦争のために溶かされた。福音主義教会共同体には一番小さい鐘一つのみが残された。戦災を受けた際、この鐘は大きな損傷を受け、1949年にテューリンゲン州アポルダ(ドイツ語版)で鋳造された新たな鐘が供給された。
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