日本近代音楽財団期
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「日本近代音楽館」の記事における「日本近代音楽財団期」の解説
1987年10月、館長遠山一行、副館長皆川達夫のもとに日本近代音楽財団日本近代音楽館が設立。事業委員会が設けられ、旧東京音楽学校奏楽堂に分室が付設された (~2003年)。歴代の運営委員には海老沢敏、金田一春彦、三善晃ら、資料委員には秋山邦晴、小川昂、中村洪介、三善清達ら、事業委員には芥川也寸志、松下鈞らが名を連ねていた。11月には第1回特別展「近代日本のうた」が開催され、以降2005年までに特別展は26回開催された。展示会に際してはレクチャーコンサートが行われたり、関連の年譜や資料が刊行されたりした。1988年には館報創刊、以降「新聞記事にみる日本の洋楽―明治篇」プロジェクト、「日本のオペラ・管弦楽作品演奏用楽譜」所在調査、「明治の洋楽」データベース公開、演奏会プログラム・データベース公開、と次々に新規事業を展開した。日本人作曲家の記念文庫・コレクションは徐々に数を増やし、複数作曲家の各資料群が互いに補完する関係にあることを示す論考も現れた。1994年12月には第18回音楽之友社賞を受賞。 2009年になり近代音楽館の将来をより安定させようという遠山一行館長の決断により、2010年日本近代音楽館は閉館し、学校法人明治学院に全ての資料が移管された。閉館時には蔵書・資料50万点、記念文庫・コレクション128であった。また登録利用者数は5,780名にのぼった。なおこの年6月に日本近代音楽館は渡邉曉雄音楽基金特別賞を受賞した。
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