日本語名について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 22:46 UTC 版)
『ドリトル先生』シリーズ全巻を最初に日本語へ訳した井伏鱒二は原文の"parsnip"を通例、使用される「アメリカボウフウ」でなく「オランダボウフウ」と訳しているが、この訳語について南條竹則はパセリ(parsley)の和名「オランダセリ」との混同(英和辞典では"parsley"の次に"parsnip"が来ることが多い)、もしくは井伏が「アメリカボウフウ」の音韻の悪さを嫌って意図的に「アメリカ」を「オランダ」としたのではないかとする説を提示した。しかし、シリーズ第1作『ドリトル先生アフリカゆき』が1941年に日本で初めて刊行されるよりも早い時期の1936年に研究社より刊行された『新英和大事典』では"parsnip"の項に「《植》おらんだばうふう、あめりかばうふう」と2種類の日本語名が記載されており、実際は「オランダボウフウ」を井伏の造語とする南條説よりも以前からこの和名が存在していたことになる。
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