日本産業規格(JIS)における区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 00:51 UTC 版)
「安全靴」の記事における「日本産業規格(JIS)における区分」の解説
保護性能による区分安全靴(P):先しんが装着されており、甲被及び表底の材料がJIS T 8101(安全靴の基準)を満足するもの。 保護靴(O):先しんが装着されており、甲被及び表底の材料がJIS T 8103(静電気帯電防止靴)の一定の材料及び材料性能を満足するもの。 作業靴(W):先しんが装着されておらず、甲被及び表底の材料がJIS T 8103(静電気帯電防止靴)の一定の材料及び材料性能を満足するもの。 JIS T 8101 安全靴「主として着用者のつま先を先しんによって防護し,滑り止めを備える靴。」と定義されている。 甲皮による種類革製:天然の牛革をクロム等でなめしたもの。革の厚さや性能についても基準がある。 総ゴム製:耐油性のあるものとないものがある。ゴムの厚さや性能についても基準がある。漏れ防止性の試験をクリアしなければならない。それ以外:2010年のJIS規格改定により、プラスチック、ビニールレザー、人工皮革、布又は合成樹脂引布を甲皮に使用することが認められたが、これらを用いた靴は「安全靴」ではなく「作業靴」「保護靴」として規定される。 作業区分による種類(記号)重作業用(H):先芯の耐衝撃性能100J・耐圧迫性能15kN、表底のはく離抵抗300N以上あるもの。 普通作業用(S):先芯の耐衝撃性能70J・耐圧迫性能10kN、表底のはく離抵抗300N以上あるもの。 軽作業用(L):先芯の耐衝撃性能30J・耐圧迫性能4.5kN、表底のはく離抵抗250N以上あるもの。 付加的性能(記号)耐踏抜き性能(P):くぎの貫通時の力1,100N以上あるもの。 かかと部の衝撃エネルギー吸収性(E):衝撃エネルギー吸収性20J以上あるもの。 耐滑性(F):靴底の動摩擦計数0.20以上あるもの。 足甲プロテクタの耐衝撃性(M):足甲部への衝撃を緩和する性能を有するもの。 これら種類と付加的性能については、安全靴あるいは箱に表示されている。 例1.安全靴 革製S・・・革製の普通作業用安全靴 例2.安全靴 革製SP・・耐踏抜き性能を持った、革製の普通作業用安全靴 表底の種類表底は滑り止め効果のある形状をしており、ゴム、発泡ポリウレタンまたはそれらの重層組み合わせの構造とし、一定の物理的性能を持つことが定められている。また、最薄部の厚さも定められている。 安全靴:耐油性ゴム、発泡ポリウレタン、それらの複合底であること。 保護靴・作業靴:耐油性ゴム、発泡ポリウレタンに加え、プラスチック、発泡プラスチックの使用が認められている。
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