日本の本将棋における持ち駒のルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 01:05 UTC 版)
「持ち駒」の記事における「日本の本将棋における持ち駒のルール」の解説
自分の駒を相手の駒のある位置に動かすことにより、相手の駒を盤上から取り除いて自分の持ち駒にする。 持ち駒は盤の脇の駒台に乗せる。駒台がないときは、盤の脇の相手から見やすいところに置いておく。握って隠すなどの隠し駒をしてはいけない。 自分の手番のとき、任意の持ち駒を盤上の任意の位置に打つことができる。ただし、自分や相手の駒のある位置は除く。 持ち駒は成っていない状態(生駒、表側)で打つ。たとえ成った状態の駒を取ったとしても(その駒が駒台に置かれた時点で表に戻る)、あるいは敵陣に駒を打つとしても、成り駒の状態で打つことはできない。 以下のルールは、二世名人であった2代大橋宗古が成文化したものである。 行き所のない位置(一段目の桂馬・香車・歩兵および二段目の桂馬)には持ち駒を打つことができない。 持ち駒の歩兵を打って相手の玉将を詰めるのは禁じ手である(打ち歩詰め)。ただし、盤上の歩兵を動かして玉将を詰めるのは認められている(突き歩詰め)。 既に自分の歩兵が配置されている列には新たに歩兵を打つことはできない(二歩)。ただし、と金があって歩はない列に歩を打ったり、歩のある列にと金を動かすことはできる。 局面図では、盤面の外に持ち駒を表記する。先手の持ち駒は、盤面の下側または右側に書くことが多い。後手の持ち駒はその反対側に書く。一般的には、「☗/☖(対局者名) 持駒 (持駒内容)」などという形式で表記され、持ち駒が1枚もない時には、「☗/☖(対局者名) 持駒 なし」などと書かれる。 複数種の駒があるときは、飛、角、金、銀、桂、香、歩の順で表記する。また、同種の駒が2枚以上あるときは、「金銀2歩2」のように枚数も明記する。ただし、「金銀銀歩歩」のように文字を繰り返して書き表したり、「金銀銀歩2」のように、歩だけは数字で、歩以外は文字の繰り返しで示すという場合もある。
※この「日本の本将棋における持ち駒のルール」の解説は、「持ち駒」の解説の一部です。
「日本の本将棋における持ち駒のルール」を含む「持ち駒」の記事については、「持ち駒」の概要を参照ください。
- 日本の本将棋における持ち駒のルールのページへのリンク