日本の保有する隕石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 15:19 UTC 版)
国全体の面積が小さい日本では、落下する隕石の数はそれほど多くないものの、人口密度の高さゆえ、隕石落下に伴う火球の目撃や落下した隕石の回収率は高い。隕石と認定されたものは50個ほどである。最古のものは、861年5月19日(貞観3年4月7日)に福岡県直方市に落下し、須賀神社に保存されている直方隕石 (472グラム) である。これは落下記録が残るものとしては現存最古である(従来は1492年11月7日にアルザスのエンシスハイム(英語版)に落下したエンシスハイム隕石 (127キログラム) だった。ただし直方隕石が実際に落下したのは1749年7月13日(寛延2年5月29日)とする説も存在する。 南極地域観測隊が1969年にやまと山脈のふもとに集積していた9個の隕石を採集したことに端を発し、その後、南極大陸の特定の場所(基本的には山脈のふもと)に隕石が集積するシステムが明らかになり、現在まで1万6700個(極地研より)の隕石を発見・回収した結果、日本は世界で二番目に多くの隕石を保有する国となった。南極で発見された隕石の大半は国立極地研究所の南極隕石研究センターが保管しており、分類と研究が進められている(詳細は「南極隕石」を参照)。 他に、海外で発見された隕石を博物館などが保有しているものもある。
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