日本の住宅事情とインテリア産業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 07:17 UTC 版)
「インテリア」の記事における「日本の住宅事情とインテリア産業」の解説
日本でインテリアが発達した背景には、戦後の住宅不足を補う住宅政策と、従来の日本建築の防災上の観点などから、防火・耐震に優れた機能的な欧米建築の増加によるところが大きい。 しかし、インテリア産業が発達した直接的な背景は、高度経済成長期を迎えて、中産階級層に生活上のゆとりが発生し、ニーズが高まった結果である。当初は、一般に言われた三種の神器や3Cなどといった機能目的の電化製品、自動車などがステータスシンボルとなったが、これらが充足してくると、次はオーディオなどといった娯楽品と共にインテリアが重要性を増していく。目的は生活環境の向上のため、また個性の主張、階級の差別化などさまざまであるが、生活を豊かにするためのアイテムとして需要が高まっていったものである。そしてインテリア産業は個別のアイテムを売るのではなく、提案型(たとえば家をリフォームするのなら、その中に家具一式を盛り込み、それを提案しつつ、商品を販売する)の販売方法で、大きく成長を遂げた。 今日では木のぬくもりや和の心などといった概念もあって、日本住宅や和風のインテリアが見直され、和洋折衷ともいえるものも多い(木製ブラインドや障子紙のロールスクリーン、藺草の絨毯など)。洋風住宅の中に和室が設けられることも多い。
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