日本のホスピス
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日本で最初のホスピス・ケアを提供する病床は、大阪の淀川キリスト教病院に設けられた。当時のホスピス長、柏木哲夫の功績によるものである。この病院での実質的なホスピス・ケアは、1973年から始められた。独立した病棟としてのホスピスは、1981年の長谷川保による聖隷三方原病院(浜松市)の末期がん患者などのためのホスピス(緩和ケア病棟)開設が日本で最初である。両病院は1990年4月25日に日本で初めて緩和ケア病棟として承認を受けている。日本で、完全独立型のホスピスとして初めて完成したのは日本財団(笹川陽平会長)などの支援を受けて設立されたピースハウス病院(日野原記念ピースハウス病院と改名、2015年3月営業を停止、2016年4月から再開)である(1993年)。従来、ホスピスの開設は主に民間の医療機関等が行ってきたが、公的な機関も開設に乗り出すようになっている。日本で最初の国立のホスピスが、1987年に千葉県の国立療養所松戸病院(現在の国立がん研究センター東病院の前身、1992年に千葉県柏市へ移転)に開設され、その後、全国各地の国公立病院にホスピス開設の動きが広がっている。 がんおよびAIDS等により治癒が難しくなった患者を対象としている。入院費は公的医療保険が適用され、高額療養費制度も受けられる。設置基準で病室の半数は無差額でなければならないと定められている。
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