日本における近縁種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 03:36 UTC 版)
近縁種として、ツメタガイ属は本種および絶滅種を含み、本属が日本近海に出現したのは中新世頃と考えられており、北米大陸原産のGlossaulax sp.から分化したと考えられる。また、適応の過程で種の分化が起こり、化石種を含め7種が確認されている。 種名分布概説殻底臍穴壁索溝ツメタガイ(G. didyma (Roding, 1798)) ツメタガイ属の基準種。中期中新世の初め頃、北米大陸のGlossaulx sp.より分化して出現。北海道以南から、インド以東の西太平洋に広く分布。 殻径3 - 5cm。紫褐色から黄褐色。 白く平滑 深く明確な螺状溝 深い ヒメツメタガイ(G. vesicalis (Philippi, 1848)) 更新世前期にG. didymaより分化した種。本州(能登半島・房総半島以南)から九州に生息。 殻高4cm程度。殻は薄く灰褐色で、胎殻は赤褐色。 白く平滑 深く明確な螺状溝 浅い - 深い G. hyugensis (Shuto, 1964) 後期中新世ないし前期鮮新世にG. didymaから分化した種。絶滅種。 角ばっている 平滑 浅い - 深い G. hagenoshitensis (Shuto, 1964) 後期鮮新世にG. hyugensisから分化した種。絶滅種。 角ばっている 平滑 浅い G. nodai Majima (1985) 後期鮮新世にG. hyugensisから分化した種。絶滅種。 角ばっている 平滑 浅い ソメワケツメタガイ(G. bicolor (Philippi, 1848)) 後期中新世頃にG. didymaから分化。本州(駿河湾以南)から南西諸島、東南アジアに広く分布する。 殻高3cm程度。殻口内が濃褐色と淡褐色の2色に分かれる。 丸みを帯びる 二重の螺状溝 深い ハナツメタガイ(G. reiniana (Dunker, 1877)) 鮮新世中期頃にG. didymaから分化。本州(男鹿半島・房総半島以南)から南西諸島に生息する。 殻高4cm程度。ツメタガイと比較してやや小型で螺塔がやや高い。 平滑 深く明確な螺状溝 やや浅い
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