日本における近作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 19:10 UTC 版)
武田泰淳の短編小説『ひかりごけ』は一風変わった文体を採っている。この小説を3つに分けるとすると、一つが随筆に似たようなもの、残りが戯曲形式のもの、となっている。ただし、作者は2つの戯曲風部分について『読む戯曲』として表現した、読者がこの上演不可能な『戯曲』の演出者になりきって欲しい旨を作中に述べている。 五木寛之の『蓮如-われ深き淵より-』(中央公論、1998年)は、戯曲体で執筆された文芸作品である。文庫版には巻末に文芸評論家の三浦雅士との対談が収録されており、対話中にレーゼドラマという言葉も出てくる。 可能涼介が、レーゼドラマという言葉こそ使っていないものの、上演を無視した戯曲「頭脳演劇」を標榜している。 鯨統一郎の『mornig girl』も、レーゼドラマのスタイルの文芸である。 藤沢文翁による藤沢朗読劇は、従来のレーゼドラマに炎や爆発といった特殊効果を使用するショーの要素を加えており、それはアニメ史上初の朗読劇からアニメ化するなどメディアミックス展開をしている。
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