日本における藍染め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 23:43 UTC 版)
タデ藍を発酵させて作る。藍玉を用いることが多い。藍染めはその名前とおり藍色の染色を行うことができ、色が褪せにくいという優れた特徴を持つ。日本において江戸時代には多くの藍染めが行われた。かつては阿波藩における生産が盛んでおり、現在でも徳島県の藍染めは特産品として全国的に有名である。同県の藍住町の名前の由来となっている。 なお、上記は現在主流となっている藍染めのことであって、歴史的にみればタデ藍以外の藍科植物の使用や、発酵=藍玉(スクモ)以外の手法による藍染めが存在する(アイ (植物)の項参照)。特に万葉集に登場する「藍摺(あいず)りの衣」や、大嘗祭(だいじょうさい)に用いられる小忌衣(おみごろも)の、染色方法や色相については意見が分かれる 。タデ藍が遣唐使によって渡来した植物と考えられているため、それ以前の藍染めは日本原産の山藍によると推測され、上記の2例は山藍染めと見られている。 山藍は藍色のもとになる色素「インジカン」を含まない植物であり古代には緑も青も共に「アオ」と称されていたという説もあることから、当時の藍染めが緑色の染色か青色の染色か明確ではない。 藍染めを行った布には消臭効果、細菌が増えるのを抑制する効果、虫除け効果が付与される。
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