新馬-府中3歳ステークス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:31 UTC 版)
「バブルガムフェロー」の記事における「新馬-府中3歳ステークス」の解説
入厩して約1か月後の10月7日、東京競馬場の新馬戦に登録する。藤沢は馬に負担をかけない馬なり調教を重用するため、入厩からデビューまでは時間を要するのが「通例」(河村清明)だった。しかしバブルガムフェローには、藤沢が多分に期待しており、調教を十分に積まないままに、デビューを敢行する。鞍上は、藤沢とのコンビでこの2年前にシンコウラブリイでGIを得た岡部幸雄であった。以後、岡部は事情がない限り引退まで騎乗し続ける。新馬戦は、1.3倍の1番人気に推されていた。スタートから中団で待機し、スローペースを追走。直線で追い込んだが、逃げ馬や先に抜け出した馬をアタマ差、アタマ+アタマ差かわせず、3着に敗れる。2戦目は、10月29日の「折り返しの新馬戦」を選択。1.2倍の1番人気の支持、スタートから逃げ、後続の接近を許さなかった。初勝利となる。 続いて11月19日、府中3歳ステークス(OP)に臨む。サクラスピードオーに次ぐ2番人気に支持されていた。スタートから2番手、スローペースを追走。最終コーナーにて、促されないままに先頭となる。直線では、サクラスピードオーに接近されるも、もう一伸びして突き放す。サクラスピードオーに1馬身差をつけて入線し、連勝とする。 ここまで3戦の条件は、いずれも東京競馬場芝1800メートルだった。デビュー戦は入厩まもなくだったため、レースが落ち着きやすく楽に追走できる条件として選ばれていた。そして2戦目3戦目は、2000メートルや2400メートルで行われる4歳春のクラシックを見据えて選ばれていた。しかし藤沢は、次走を距離短縮して、逆回りとなる中山競馬場芝1600メートルの朝日杯3歳ステークス(GI)とする。岡部からは、中山芝2000メートルで行われるクラシック第1弾・皐月賞を見据えて、同条件のホープフルステークス(OP)出走を提案されたが、却下した。藤沢は「あまりにもいい競馬をしすぎていただけに、1600メートルの速い競馬で少し泡を食ったところを見てみたいという気持ちがあった(中略)どんな反応をするのか、と」と考えていたという。
※この「新馬-府中3歳ステークス」の解説は、「バブルガムフェロー」の解説の一部です。
「新馬-府中3歳ステークス」を含む「バブルガムフェロー」の記事については、「バブルガムフェロー」の概要を参照ください。
- 新馬-府中3歳ステークスのページへのリンク