新空港建設の検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:35 UTC 版)
ウィキソースに産業計画会議の勧告に対する運輸省の見解の原文があります。 1960年代の日本では、大型ジェット旅客機の増加に加え高度経済成長により年々増大する国際輸送における航空機の重要性が高まったため、滑走路の拡充による発着能力の向上が望まれていた。加えて、日本航空も発注していた「ボーイング2707」や「コンコルド」などの開発が当時検討・着手されており、今後の国際間移動の主流となると予想されていた超音速旅客機の就航にも備えて、滑走路の長大化も求められた。そのため、当面の航空需要については羽田空港の再拡張で対応することとされたが、運輸省による検討では、 羽田空港の沖合に拡張した場合、東京港の港湾計画との調整がきわめて難しい。 当時の港湾土木技術では不可能であった。 アメリカ空軍管制区域(横田飛行場上空の「横田ラプコン」)などとの兼ね合いから、航空機の離着陸経路の設定が著しい制約を受ける。 仮に拡張できたとしても、空港の処理能力は20 - 30パーセント程度の増加に留まる。 などを理由として、羽田空港の拡張のみでは長期的な需要に対応できないと判断された。
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