新空港建設と白保サンゴ礁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 04:50 UTC 版)
「白保サンゴ礁」の記事における「新空港建設と白保サンゴ礁」の解説
1979年(昭和54年)、新石垣空港の計画が発表された。この計画は、当初、白保地区の沖合に海上空港を建設するものであった(白保海上案)。しかし、1987年(昭和62年)のIUCNの調査等をきっかけに白保サンゴ礁の重要性が認識されるようになると、反対運動が活発になった。1988年(昭和63年)には、IUCNがコスタリカで開催された第17回総会で、日本政府に白保への空港建設計画の見直しを求める決議を採択し、日本自然保護協会は「新石垣空港建設計画の再考に関する要望書」を提出した。 沖縄県は1989年(平成元年)4月に、白保地区北方のカラ岳東側を一部埋め立てて空港を建設するカラ岳東案に計画を変更。さらに1992年(平成4年)11月に宮良牧中案に変更された後、2000年(平成12年)4月にカラ岳付近の陸上に空港を建設するカラ岳陸上案で最終的に決着。新空港は2006年(平成18年)10月に着工、2013年(平成25年)3月に開港した。この案は埋め立てを伴わないものであるが、カラ岳を切削する際の赤土流出等による白保サンゴ礁への影響が懸念されたため、沖縄県は赤土流出を防ぐために遊水池建設などの措置を講じた。
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