新町住宅計画の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 21:31 UTC 版)
関西における、小林一三による室町 (池田市)開発に遅れること数年、関東では歴史上初となる計画的郊外分譲住宅地。その特徴は、パンフレット通り「都市生活の利便に浴すると共に田園の趣味を失わせない」という点に尽きよう。 玉川電気鉄道の新町駅から真南に中央を走るY字路と、その周りを走る環状道路、そしてそれらの支線道路によるゾーン構成、また中心部であるY字路の分岐点に設けられた新町倶楽部(遊園地と池など)などのコミュニティ施設などは、現代の街づくりにも通ずるものがある。環状道路の内側と南側は1区画当たり平均416坪と大きく、環状道路の西側は平均332坪、北側は195坪、東側は120坪と199坪の区画に分かれていた。また、まだ都心でも十分に普及するに至っていなかった上下水道の完備、駅との間の自動車による送迎など、インフラや利便性では正に画期的な試みであった。但し、分譲後の一帯の運営は、理想的田園都市の一つの要素である、長期に渡る行き届いた資産管理(Long-term stewardship of assets)という観点から疑問が残る部分もある。
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