岩絵具
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岩絵具(いわえのぐ)とは、主に鉱石を砕いてつくられた粒子状の絵具で、絵画、彫刻、工芸、建築に用いられる伝統的な顔料である。本稿では主に日本画の材料としての岩絵具について説明する。また、泥絵具についても補足的に述べる。
- ^ 「岩絵具 粒子のきらめき」『日本経済新聞』朝刊2019年3月17日(NIKKEI The STYLE)。
- ^ ヒ素由来の毒性を持つ花緑青(現在は使用されていない)など
- ^ a b 植本誠一郎「日本絵画と日本画絵具」『色材協會誌』第75巻第8号、色材協会、2002年8月、401-407頁、doi:10.4011/shikizai1937.75.401、ISSN 0010180X、NAID 10009581129。
- ^ a b “日本画を彩る胡粉と岩絵具。伝統画材の製造現場を訪れる|さんち ~工芸と探訪~”. さんち ~工芸と探訪~. 2020年7月2日閲覧。
- ^ 水晶を粉砕したもの
- ^ 方解石を粉砕したもの
新岩絵具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 06:43 UTC 版)
人工的に作られた色の塊である新岩を、天然岩絵具と同じように粉砕・精製してつくられた岩絵具。ひとことでいえば着色ガラスの粉末。確かな品質と種類の豊富さは日本画の歴史を変えたとも言われている。 新岩は、フリットと呼ばれるガラス体質に金属酸化物を混合し、700度から1000度の高温で焼成しつくられる。耐久性にすぐれ安定しているが、不純物が少ないため、天然岩絵具と比べて色合いの深さで一歩譲る。また天然岩絵具のように、焼いても色の変化は起こらない。 岩群青、岩緑青の人工代替を主目的として、第二次世界大戦以後(1945年以後)研究が進められた顔料で、1952年には市販されていた。現在では、日本が材料市場において、確固たる地位を構築している。
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