新内航船舶電話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 17:38 UTC 版)
自動車電話の第2世代移動通信システム(2G)と、中継網・通信制御方式を統合したもの。1988年(昭和63年)11月16日サービス開始。音声通信は周波数変調、制御はモデムによるデジタル信号で行われていた(帯域外デジタル制御)。 その頃の自動車電話と同様に距離に応じて市外局番が違い、相手が発信者の最寄りのエリアに居る場合は030、それ以外の遠距離のエリアに居る場合は040を付けて課金制御を行っていた。 また、テレホンカード型公衆電話と携帯型電話機も利用可能であった。カーフェリーなどの旅客船ではテレホンカード型電話機や100円硬貨を投入して通話料金の精算を行う硬貨投入式電話機が設置され、新方式船舶電話でも引き続き利用されたが、新方式船舶電話終了とともに硬貨投入式電話機は廃止された。 周波数は、基地局側 271.175 - 274.975MHz・移動機側 262.175 - 265.975MHzを12.5kHz間隔で使用していた。現在この周波数は電波伝搬試験用・無線機器製造事業用として使われている 自動車電話は2001年5月に第3世代移動通信システム(3G)の携帯電話サービスに移行することが決まっており、1996年には同じシステムを使用していた航空機電話も、N-STAR衛星電話(現 ワイドスター)による衛星航空電話サービスへの移行が開始され(2004年3月廃止)、1999年(平成11年)3月31日にサービスを終了。
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