斗山ベアーズ対ハンファ・イーグルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 05:41 UTC 版)
「1999年の韓国シリーズ」の記事における「斗山ベアーズ対ハンファ・イーグルス」の解説
年間成績では勝率で斗山ベアーズが1位、ハンファ・イーグルスは4位だったが、状況はハンファ・イーグルスに有利だった。3人の確実なローテーション投手に合計101本の本塁打を記録した中心打線、頼れる抑えを保有していたハンファはオールスター戦以後の後半戦では実質最強戦力だったといっても言いすぎではなかった。 ハンファ・イーグルスは戦力が整い始まる夏場まではLGツインズとポストシーズンの出場権が与えられるマジック・リーグ2位の座を争い、9月に入ってからは、ドリーム・リーグ3位でありながら準プレイオフのチャンスを虎視眈々(こしたんたん)と狙って、勝率でハンファにプレッシャーを加えていた現代ユニコーンズのけん制にあいながら、9月中旬の現代との直接対決で3連勝したのを皮切りに一気に10連勝で両チームを振り切り、早くも準プレイオフ無しでマジック・リーグ2位としてプレイオフ進出を確定させていた。 ハンファが三星ライオンズとのマジック・リーグ1位争いを早く諦めて、戦力温存に入った反面、斗山はシーズン最終日までロッテ・ジャイアンツとドリームリーグ1位の枠を巡って熾烈な順位争いをしていた。両チームともこのシーズンから莫大な資金力をバックに大型補強に乗り出した三星との対決を避けたい願いから、順位争いに繰り広げたが、斗山がドリームリーグ1位の座をものにした。 しかし、これがハンファの力を軽く見た斗山の誤算だった。三星を避けたい一念で公式戦でロッテとの争いに全力を注いだ結果、プレイオフに入ったころはチーム全体が疲弊を極めていて、投手陣がハンファの打線を抑えず、打線は十分休みを取ったハンファの強力投手陣を前に僅差で粘るのがやっとだった。結局、斗山は年間成績1位でありながら、ハンファに1勝もできずにストレートで完敗。年間成績で1位でありながら、韓国シリーズに出場すらできなかった1984年の悲劇を繰り返した。
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