教義・様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 23:52 UTC 版)
ニカイア・コンスタンティノポリス信条を告白し、聖母マリアを「神の母(テオトコス)」として崇敬する。『マタイによる福音書』に聖家族のエジプト逃避の記事があることから、コプト正教会におけるマリア崇敬は極めて盛んである。 単性論を採ると言われることがあるが、コプト正教会は自身の教理を合性論とし、単性論と見なされるのを拒絶しており、「単性論教会」を自称しない。カルケドン公会議の裁定を不服とすることで分立した教会であるため、より中立的な呼び名・分類としては非カルケドン派正教会がある。 詳細は「合性論」を参照 典礼言語には、古代エジプト語の末裔であるコプト語と、アラビア語が用いられる。教会暦にはディオクレティアヌス紀元とコプト暦を用いる。洗礼は原則的に全浸礼のみを認める。その他の教義や様式には、ギリシャ正教系の正教会との共通点が多い。 なお、「コプト教」と称して、キリスト教から分派して独特の変容を遂げたエジプト土着の宗教であるかのような見方がされることがあるが、これは誤解である。古代教会からの歴史と伝統を忠実に受け継ぎ、「正教会」(Orthodox Church)を自認する、れっきとしたキリスト教の一派であり、「コプト教」という呼称は不適切である。
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